「吊橋をかけよう」
吊橋は日本に最も古くからある架橋方法です。
元々は川の両岸で暮らす人のために、川の増水時でも人々が安心して対岸に渡れるように、自然にある蔓植物を材料にして作られていました。
基本的な工法は昔も今も変わっていません。
「索」・・ 丈夫な縄のこと
「礎」・・引っ張っても動かないアンカーのこと
「塔」・・力の方向を変えるもの
この三要素を満たせば吊橋をかけることができます。
本来の吊橋の特徴として
川幅が最大限に狭まっているところを選んでかけられた、ということがあります。
川幅が最狭になっているということは、川が最も深くなっているということで、両側が水圧に削り取られて岩盤状を呈していることが多いです。
必然的に風光明媚な場所に吊橋はかかっているということになります。
吊橋は「いつでも」「だれにでも」観光地として成り立つ要素を持っています。
清流の上に身を置くだけなのですが、人々は川の流れに心洗われ、そしてなにかを得て帰ってゆきます。
私たちは渓谷にかかるハイカーや登山者のための吊橋を作っています。
吊橋をかけるだけではなく、そこに至るまでの歩道を作り、その渓谷を訪れる人の流れを作ります。
日本国内にはまだまだ埋もれている渓谷美が各地に存在しています。
歩道があり吊橋があり周回コースがあれば、季節を通じてその土地を訪れる人がもっと増えるはずです。
私たち山岳匠索社は奥深い山岳地帯や難条件の現場でいくつもの吊橋をかけてきました。
そのすべての場所で川を訪れる人が増えたのです。
何回か吊橋を作ったときに、気づいたことがあります。
どうやら少し揺れる「吊橋」が良いらしいのです。
「あ、あの吊橋、ちょっと怖そうだけど渡ってみたい!」
私たちは歩道専用の超小規模な吊り橋を専門的にデザインし、設計しています。
まだ小さな会社ですが、大きな人の流れを起こせるように日々取り組んでいます。
施工実績
北アルプス伊藤新道 新第一吊橋
北アルプス伊藤新道 新第二吊橋
北アルプス伊藤新道 新第三吊橋
下呂市小坂町 根尾の滝吊橋
北アルプス晴嵐荘 高瀬川本流吊橋
北アルプス晴嵐荘 ジップライン
米子不動 米子川本流吊橋 など